華麗なるギャツビー(3D・字幕)

公開前は大して興味無かったんですが、どうもTwitterのTL見てると評判がいい。しかもなぜか3Dで観るといいって言うので「SFじゃないのに3D? はて??」と思いつつも、せっかくなんで3Dで見てきました。まあバズ・ラーマンだし、ちょっとクラシカルなスーツ物だし、嫌いなわけはないよなあと思いましてね。

「映画館で見たほうがいい」という意味がわかったのは、やっぱりあの「ちょっと頭がおかしいくらいに派手なパーティシーン」でしたよね。そりゃあバズ・ラーマンだもの派手に撮るでしょう、とおもったけど、想像を上回る盛り方でしたよね。ここで予算の8割使いきったでしょう、と思うほどの人海戦術と演出で、それはもう見てて「さすがバズ・ラーマン……わかってらっしゃる……」とニヤニヤ笑いがこみ上げてしまうレベル。さらにこのギャツビー邸に向かう車の頭おかしいほどのハコ乗りっぷり、あれは実写なのかCGなのかが気になる所です。

まあしかし衣装も美術もクラシカルで実に素敵で眼福だったのですが、ストーリーはというともうただの男女の不倫というか痴情のもつれの果ての悲劇、ですからね……。
『ギャツビーさんあんだけ純情だったってことはきっとデイジーと会ってない間ずっと童貞守ってたでしょう、セカンドバージンならぬセカンド童貞こじらせていたでしょう。デイジーがトムに心変わりしたことを否定しない寛容ささえあれば死なずに済んだのにね……これだから男ってやつは……女の過去にこだわったりするからいけないのよ……』とか、そんな気分で見ていましたよね……。

CGといえばこのメイキング動画がすごいんですよね。CGをひっぺがすとどうなるかっていう映像がものすごく間抜けといえば間抜けで。役者さんはこの雰囲気の中で芝居するのかと思うとちょっと笑えてきます。

The Great Gatsby VFX from Chris Godfrey on Vimeo.

http://www.gatsbymovie.jp/
スタッフ:バズ・ラーマン(監督/製作/脚本)、クレイグ・ピアース(脚本)、アントン・モンステッド(音楽総監修/共同製作)、キャサリン・マーティン(製作/衣装/美術 )

出演:レオナルド・ディカプリオ(ジェイ・ギャツビー)、トビー・マグワイア(ニック・キャラウェイ)、キャリー・マリガン(デイジー・ブキャナン)、アイラ・フィッシャー(マートル・ウィルソン)、エリザベス・デビッキジョーダン・ベイカー)、ジョエル・エドガートン(トム・ブキャナン)

あらすじ:宮殿のような豪邸に暮らす、謎めいた男がいる。彼の名は、ジェイ・ギャツビー。どこから来たのか? どうやって大富豪になったのか? 仕事は何をしているのか? いったい何のために、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開くのか? 誰一人その答えを知らない。「真実を話そう」と、ギャツビーは隣人のニックに、自らの生い立ちを打ち明ける。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮らしを送った。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身……。出来すぎた話に、「彼は何かを隠している」と直感するニック。やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていく。ギャツビーがこの街にやって来た、本当の目的は? 果たして、彼が人生のすべてをかけた〈秘密〉とは―?