「ホビット 竜に奪われた王国」IMAX 3D版


指輪物語」に関しては原作を1冊目だけ買って導入部で躓いて挫折した派です(←この派閥は少なからずいるはず……)。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に関しても一作目を見て「おいおい映画まるまる一本つかって大予告編大会かー!?」と思って挫折しかけたんですが、映画ファンからの熱い支持を見てなんとか気を取り直し「三部作一挙上映オールナイト」で見てようやく面白く観ることができた、という有り様でしてね……。
ホビット」も前作の「思いがけない冒険」をすっかり見逃していて、「え、今回ベネディクト・カンバーバッチが出てるの?(声とモーションキャプチャーだけね)」「え、主役ってそもそもマーティン・フリーマンなの?」みたいな状態でしたよ、お恥ずかしい。まあそんなこんなでようやくWOWOW放映で「思いがけない冒険」を観て、やっとこ劇場へ出かけたという次第。

やーしかしこれだけ遅れてきて今さら言うのなんだけど
「何これちょう面白い!」
話の世界観は壮大だけど、物語の核は「故郷を竜(スマウグ)に奪われたドワーフたちが、ホビット族のビルボと魔法使いのガンダルフとともに故郷を取り戻す旅に出る」と非常にシンプルなので、あまり深く考えずに観ることができます。第一作(=思いがけない冒険)やLOTRシリーズもそうだったんだけど、まあとにかくファンタジーの世界観を丁寧に築き上げた隙のない衣裳美術が素晴らしい。そして映像がとにかくキレイ。ロケはニュージーランドなんですかね、人工物のないあの自然の美しいこと。ほんとこういうのはどうあがいても日本じゃ撮れないもんなあ、いろんな意味で。

そんでもって今回大活躍するレゴラスとタウリエルの美しいことったらね……そこまで小汚い(失礼)ドワーフさんたち一行ばっかり観てたから、急にシュッとした小奇麗なエルフさんたちが出てくるだけで「ほわー」となるのに、その上あの空中で弓を引くアクションのかっこよさときたら、もう、痺れる! そしてドワーフたちとビルボが樽に乗って急流川下りしながら逃げる場面、逃げるドワーフと追いかけるエルフとオークの三つ巴戦の場面のアクションがね、もう、凄すぎてニヤニヤが止まらなかった。ていうかもう映画館の肘掛けバンバン叩きながら笑いそうだったよね(もちろん自制しましたが)。やーもうあの場面だけなんどもリプレイしたい!

終盤のエレボール内での対スマウグ戦ももちろん大迫力。もうあんな勢いで火を吹く巨大生物相手に、あんな高さのある場所で戦うとかどう考えても無理ゲーな状態だけに、ハラハラが止まらなくてほんと手に汗握る状態。そんな中トーリンが手押し車押して乗る場面とかちょっと可愛くて笑っちゃいましたけどもね。しかしドワーフさんたちはほんと可愛いオッサン過ぎてもう……(一部イケメンもいるけど)、後でちゃんとキャラと名前見分けて楽しみたい……。

もう公開終了が近づいていて2D版はレイトショー時間枠しかやってなかったので、昼間でも観られるIMAXで3D版をみたわけですが、結果として正解でしたね。爆音の迫力とキレイな3Dでアクションシーンがアトラクション状態。楽しい! 今回のはHFR(ハイフレームレート)3Dということで従来の映像より「人間が肉眼で見ている光景により近く再現した映像」なんだそうで。従来版とどの程度違うのかは比較してないのでわからないのですが、確かにキレイ。それでもHFRで上映してる劇場はそんなに多くないようなので、近場で観られるのはありがたい限り。

しかしものすごいクライマックス場面で終わってしまったわけですが、次回作の公開までどんだけ待たなきゃいけないんですかね……。(間が開いてしまうとせっかく盛り上がったテンションが落ちちゃうし話の細部を忘れてしまう……)はーやっぱりどんなに長くても冒頭から結末まで一気に見たいよ……。あと「ロード・オブ・ザ・リング」三部作も見返したくなりましたね、オーランド・ブルームレゴラスがかっこよすぎてもう一回見たい(当時はどちらかというとアラゴルン派だったのであんまりレゴラス観てなかったような気が)