ベイマックス 2D吹替版

公開初日から次々と高評価の感想がTwitterに流れてくるので、娘を連れて観に行ってきました。まあもともと見るのは決めてて前売券もがっちり買ってあったんですけれど、予定をちょっと早めました。

いやぁしかし面白かった、かなり興奮しました。日本版のCMだと「傷ついた少年とそれを癒やすロボットの心の交流」みたいな話に見えますけど(間違ってはいないんですが)、まあ実際には7〜8割が派手なアクションシーンで出来た胸熱系ヒーローアクションでしたからね。観た人の感想が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだった」「グレンラガンだった」「パシリムだった」「マジンガーZだった」「ロボコンだった」というのもまあ、すごくよく分かります。

以下、がっつりネタバレはしてませんがうっすらネタバレだと思うので、見る予定の方は薄目で!

CMや予告編の宣伝方針からか、アクションシーンに関する事前情報がほぼ無かったので(海外版トレーラー動画も見てはいたけど薄目で見てた)、おかげで新鮮に映画を楽しむことができました。前半のカーチェイスシーンの楽しいこと。あの仮面男の黒コートのディテールとか、マイクロボットの動きとかがもう「ザ・悪役!」って感じで「わーもうカッケー!」ってなって既に涙目(そこ?)。ベイマックス2.0とヒロの飛行シーンとか、もう爽快だったりスリリングだったり背景キレイだったりで「わーんかっこいいよ!」ってここでも涙したり。

理系のギークな学生さんたちが各々の得意分野を活かして戦う、っていうの設定だけで大好物としかいいようがないし、それぞれのキャラも魅力的。フレッドの「パンツは洗わずに何日も履き続ける」っていうのは庵野監督へのオマージュってことはないですよね。娘はメガネのハニーレモンが可愛くてお気に入りだそうです。ショルダーバッグから武器取り出すのが女子っぽくていいのかな。ヒロがベイマックスの緑ディスク抜いて暴走させた時に、4人が必死にそれを止めようとする姿にも泣きました。

まあ泣いたっていうならほんと中盤くらいからほぼ泣いてたんですが、CMみたいな「傷ついた心を癒やす繊細な物語」的な意味ではなくて、どっちかっていうと滾りまくりの熱いアクションに心の中の男子が泣いてた感じですよね。クライマックスの大決戦シーンもハラハラドキドキの連続だったわけですが、「ベイマックス、もう大丈夫だよ」といったら御役目終了という設定と、2.0アーマーのあの武器の使い方がもう、予想外の方向からやってきて涙腺完全に決壊してましたよね。嗚咽。このクライマックスシーンでずっと泣きながら両手で口覆って見てたんですけど、気がついたら隣で娘が泣いてる私をじっと見てるという有り様で。あ、ごめん娘いるの忘れてた、ってなりましたよ……。まああそこのベイマックスの姿にジプシー・デンジャーの姿を重ねた「パシフィック・リム」ファンは私だけじゃないと思うんだけど。その後のラストの流れがインターステラーのTARSっぽいなとも思いましたけど。

まあ言うたら「どっかでみたことのある定番の展開」ばっかりなんですが、それがまた上手く機能してるというか。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」とかもそうなんですけど、お約束の強さを上手く活かして予想を超えてきたなーって感じでした。いやもう、大満足でした。

エンドロールのあとにおまけ映像があるんですが、正直あのおじーさんが誰だかしりませんでした、スミマセン(ググりました)。スタン・リースパイダーマンX-MENの原作者でマーベル物の父親的存在、映画にカメオ出演するのが大好きってことですね。アメリカではみんな当たり前に顔を知ってるんでしょうね、日本で言えば宮崎駿くらいの知名度なんでしょうか。