ホビット 決戦のゆくえ(IMAX版)

ホビット 思いがけない冒険」「ホビット 竜に奪われた王国」に続く三部作完結編。やーもう「超大作を! 観た!」という満足感、満腹感でいっぱいでした。これでもかこれでもかとアクションに次ぐアクションで見応えたっぷり。この壮大なスケール感の異世界ファンタジーを全6作14年にわたって作り上げたプロダクションにはもう本当に感服の念。何もかも素晴らしかった……。(以下ネタバレあります)
冒頭、街を焼き払うスマウグさんにひとり立ち向かうバルドさん。「弓が折れた!」っていうピンチから息子の肩を使って大きな矢を射るあのシーン、もうカッコ良すぎて痺れる。そして見事スマウグさんやっつけたところで入るタイトル、「ここまでがアバンかー!」ってなりましたよね。

そんでもってダークサイド堕ちしたオーケンシールド、ああ面倒くさい。ドングリ手に小さな夢を語るマーティンホビットが天使すぎてもう。その後はドワーフ、エルフ、人間、オークのそれぞれの軍勢が入り乱れての大混戦。カオス! フィーリとキーリのイケメンドワーフ兄弟が死ぬのはうっすら知ってたんだけどやっぱり切ない。うう。崩れそうな橋の上でのレゴラスさんのアクションはもう高所恐怖症でなくても怖くてお尻が落ち着かない感じ。足場悪すぎてもうもうもう無理無理無理無理ってなりました。あとどこだったかな、スランドゥイルさんがヘラジカの角にオーク大量にぶら下げて首を落とすところが派手すぎて笑ってしまったり。

今作はビルボの出番は少なく群像劇といった感じだったけれど、とはいえビルボが出てくると一気にすべて持っていくマーティンの存在感素晴らしい、と思いましたね。オーケンシールドの死に際とかも、もう。本当にどの場面も天使すぎて可愛かったなあー。

今作は城門前を舞台にしたバトルシーンがほとんどだったので、前作、前々作のように風景や美術を楽しむというよりはひたすらアクションを楽しむような内容にはなっていましたが、それはそれで楽しかったです。ラストでメインの登場人物が何人か死んでしまうのは悲しかったけれど、まああの激しい戦闘の割にはそれでも死傷者が少ないほうなんでしょうかね。やー面白かったです。