オデッセイ


Twitterで「火星DASH村」と話題の映画、オデッセイを見てきました。たしかに火星でじゃがいもを育てるエピソードのあたりはまさに「DASH村」のようでもあり、宇宙でひとりサバイバルという意味では「ゼロ・グラビティ」の無理ゲー感を思い出しますし、技術者たちの力で宇宙から地球に帰ってくるという意味では小惑星探査機の「はやぶさ」のエピソードを彷彿としたり。さらに懐かしいディスコ・ミュージックが要所要所で出てくるあたりの音楽の使い方はまるで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のようでもあるなあ、と思いながら観ていました。

まあ何が面白いって、この「ひとりひとりが自分の専門分野を活かしながら、みんなが一丸となって窮地を切り抜ける」っていう物語が私は大好きなんですよね。植物学者のワトニーが火星に残っている物を使ってじゃがいもを育てるところ、ワトニーが16進数でメッセージのやりとりをしようとする意図を地球で読み解くところ、地球のエンジニアがヘルメスの軌道を計算してウルトラCの救出方法を思いつくところ、ワトニー救出の際に科学者がキッチンにあるもので即席の爆弾を作り出す場面、こういうひとつひとつのエピソードがもうほんと大好きで大好きで。2時間20分の上映時間、観る前は「なっがいなー」と思っていたのですが、まったく長さを感じずダレることなく最後までわくわくしながら観られました。いや、面白かったです。原作も面白いという評判なのでさっそくポチってみました。楽しみ。

どうでもいい余談。TOHOシネマズのママズクラブシアターで観たので7ヶ月の赤子連れで観ていたのですが。爆発音とか大声の会話とかそういうのはまったく気にせずウトウト寝ていたのに、なぜかエアロックの閉まるプシューという音にだけビクッと反応して起きかける、というのが妙におかしかったです。うちの次女は「寝てる横で大声で話しても起きないのに、なぜか旦那が鼻をかむ音にだけ敏感に反応して起きる」という反応をするのですが、空気の噴出音にやたら敏感に反応するのだなあと思った次第です。