デットプール 2D吹替版

アメコミヒーロー物としては珍しくR15指定……と思ったらなるほどこれは子どもとは見られないね、な内容でした。がっつりベッドシーンあり、シモネタ満載、切断面から血糊ドバー、口汚い罵り言葉……といった感じで、MCU作品が清く正しく美しい世界に思えてきました。まあ大人の目から見てエログロというほどドギツイわけでもないんですが、子どもに見せられるかっていうとためらう、というそんなレベルです。
楽しんだのは楽しんだのですが万人ウケするかっていうと微妙、な作品ではあります。ある程度下品さに寛容な人でないとちょっと顔をしかめる場面はありそうです。他のマーベル作品観てなくても単品で楽しめる作品ではありますが、一般ウケが良さそうで子どもも安心して観られたりする作品は俄然アントマンのほうだったなーとも思います。アクションシーンもまあまあ見応えありましたけど、ついこないだあの「キャプテン・アメリカシビルウォー」の超弩級アクションを観たばかりなので、それに比べちゃうとどうしても小粒感は否めませんね。まあデッドプールの制作費が5800万ドル、シビルウォーの制作費が2億5000万ドルという話なので、比べるのも酷ではありますけれど。

まあヒーロー誕生譚なのでどうしてもシリアスで重めなエピソードになってしまうところはあるんでしょうけれど。「自分をこんな目にあわせたひどい奴に復讐する」「愛する女性を助ける」という理由はとてもシンプルで感情移入しやすいですね。そりゃまあどんだけ顔がアバタだらけになっても好きにならずにはいられない作りになっています。「悪の組織による肉体改造」のあたりがどうしても悲壮感いっぱいで、想像してたよりシリアス! と思ってしまいましてね。キャッチコピーも「クソ無責任ヒーロー」とか言ってる割に、愛する女性を助けに行くとか全然無責任じゃないじゃん? むしろ素敵やん? と思いましたよね。続編からはもっと軽妙痛快な雰囲気になって欲しいなーとちょっと思ったりしました。

や、まったく先入観なく観ていたらたぶんもっと楽しめたんだろうな、とは思うんですよ。というのも、そもそも私がデップーちゃんことデッドプールのキャラに興味を持ったのは、娘が観ていた子供向けアニメ「ディスクウォーズアベンジャーズ」だったんですね。ニコニコ動画登場シーンをまとめたものが置いてあるので映画でデップーちゃんに興味を持った方はぜひこれを観て欲しいのですが、はっきり言って映画版よりキャラがキレッキレなんですよ、子供向けアニメなのに! メタネタ連発していい加減で軽口叩いてウザくてヒーローなのかヴィランなのかわからない、アイキャッチ乗っ取ろうとしてブツ切りにされる、そんなキャラクターだったんですね。(放送時の視聴者の反応はこんな感じ)なので、原作アメコミ一切読んでない状態でいうのもなんですけど、「あれ、映画のデップーちゃん、意外に真面目なのね……」くらいは思いましたよ。ええ。