2023年7月に観た舞台

7月7日昼 雪組『Lilac(ライラック)の夢路/ジュエル・ド・パリ!!』

引用元:宝塚雪組「ライラックの夢路」が開幕、109期生の初舞台 ドイツで夢追う5人兄弟の姿を生き生きと|文化|神戸新聞NEXT

ライラックの夢路」は19世紀のドイツに鉄道産業を興そうとしたドロイゼン家5兄弟を描いた物語。なんだか劇団の創設者にして阪急電鉄の創業者・小林一三氏へのオマージュという感じが強いです。衣装は華やかで装置の雰囲気も美しいのですが、物語はちょっと退屈ですかね。いまひとつ心に響くものがなかったというのが正直なところです。

「ジュエルドパリ」は華やかなレビューで楽しめました。衣装も全体的にクラシカルなタカラヅカ・レビューで、「これぞタカラヅカ!」な雰囲気でした。まるで宝石箱のようなキラキラしたレビューで楽しい! 和希そらくんクレオパトラの生腹筋や、惜しげもなく披露される夢白あやちゃんのおみ足にドキドキしました。

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7月22日昼 野田地図「兎、波を走る」

引用元:NODA・MAP最新作『兎、波を走る』(作・演出:野田秀樹)が開幕~ベールに覆われていたものが見えるとき…【ゲネプロレポート】 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス


構成としてはいつもの野田地図で、前半は抽象的かつコミカルに展開しつつも後半はっきりテーマが浮き彫りになってくる…というおなじみの展開。不思議の国のアリスがモチーフのファンタジックな演出で、近年の野田さんの作品に比べるとにぎやかでおもちゃ箱のよう、遊眠社時代の演出に近いかな…と思ったり。

で、今回のテーマは北朝鮮による日本人拉致問題ですね。袋に詰められて船に乗せられ拉致された娘と母親であることが後半明らかになります。どうしても子を持つ親としてはアリスの母親に感情移入しちゃうので、アリスの悲痛な声に耳を塞ぎたくなりました。つらい。

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7月29日昼 『シュレック』@日本青年館ホール

カーテンコール撮影OKでした!写真OK動画NG表記、撮影タイミングがわかりやすい〜


文化庁 劇場・音楽堂等の子供鑑賞体験支援事業」対象公演ということで、4〜18歳のお子様は各公演250名無料ご招待。太っ腹…!というわけで8歳の次女を連れて行ってきました。無料チケットだし端席か2階かな?と思ったら、青年館ホールでこんな良席座ったこと無い…という6列目ドセンみたいな驚きの良席でした。ありがたい!良く見えた〜

シュレックは子ども客をリズミカルなオナラギャグで笑わせつつも、差別への風刺に満ちた脚本とミュオタが大好きなショーアップナンバー、そして歌ウマキャストのクソデカボイスに気持ちよく殴られる舞台で大人目線でもたいへん楽しかったです。ミュージカルのド定番、I wishソングも革命立ち上がれソングもありましたね。

次女に感想を聞くと「面白かった、ロバの人が良かった声が良かった、名前なんだっけ、そうドンキー!お姫様も良かった、シュレックの耳どうなってんの、童話のキャラいっぱい出てきたけどロバは何の童話なの、なんですみっこぐらし出てきたの?」などなど。「あの王様みたいなちっちゃい人、なんか顔がイヤだった」というから「そういうメイクだからだろうねえ、昔はマリウスやってたしイケメンなんだけどなあ」と泉見洋平氏の写真を見せたら「えええええ」と驚いてて笑った。シュレックのspiさんもマスク取ったらイケメンなんだぞ…? 次女はドンキー役の吉田純也のイケボが気に入ったようでした。確かにいい声でした…!

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