「大地」@PARCO劇場

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出典: Yahoo!ニュース

 

新生PARCO劇場行ってきました〜!

客席と舞台は以前の雰囲気に近い感じで「ただいま!」という感じでしたが、ロビーは天井が高くなったりちょっと明るい感じに雰囲気が変わっていたりしてピカピカの劇場に嬉しくなりました。ロビー椅子が少ない気がしましたが、ソーシャルディスタンス対策的なものですかね? 劇場入り口やトイレ出口には靴底の消毒マットもあったり、手指のアルコール消毒もあったり、チラシの手渡しはやめて自分でテーブルから持っていくスタイルになったり、物販もパンフレットだけに限定したりなど、コロナ対策はかなり徹底されている印象を受けました。客席は一席ずつ開ける配席。うう、採算取れないですよねこれ……と思いつつも、隣に人がいないことでだいぶ集中力は増しますし、感染の心配も薄れる安心感もありました。チケットもひとり一枚の販売なので客席のざわつきもなくかなり静かな客席でしたね。携帯を鳴らす人もいびきをかく人もなく、たいへん集中力のあるいいお客さんだったように思いました。ちょうどWOWOWオンデマンドの配信公演でカメラもたくさん入っていたせいか、WOWOWのスタッフさんが山ほど来ていて、そのせいか客席の緊張感もかなり高かったような。

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マシュー・ボーン IN CINEMA「ロミオとジュリエット」

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出典:『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』公式サイト

 

2019年のマシュー・ボーン振付家)の新作(映画監督のマシュー・ヴォーンとは別人です)プロコフィエフの名曲にのせてアレンジした新演出版、映像とはいえマシュー・ボーンの新作舞台が見られるなんてありがたいことです。来日公演では録音音源が使われてるけどやっぱり向こうでは生オケなんですねえ、いいなあ! 今年来日予定だった「赤い靴」が残念ながら中止になってしまいましたが、映像で新作が観られてとても嬉しかったです。

物語の設定は次の通り。『今からそう遠くない近未来、反抗的な若者たちを矯正する教育施設「ヴェローナ・インスティテュート」では、若者たちは男女別に分断、接触を禁じられ、厳しい監視下のもと自由を奪われて暮らしている。ジュリエットは、暴力的な看守のティボルトから目を付けられ、その脅威に怯えていた。ある日、有力政治家の両親から見放され施設に入れられたロミオは、施設で開催されたダンスパーティーでジュリエットと出会う。瞬く間に恋に落ちた2人は、看守の目を盗んで逢瀬を重ね、仲間たちに祝福されながら遂に愛を誓いあうのだった。しかし、幸せもつかの間、突如酒に酔ったティボルトが銃を振りかざして現れ、乱闘の挙句、仲間の1人マキューシオが命を落としてしまう。怒りに燃えるロミオとジュリエットたちは、ティボルトに立ち向かうも、さらなる悲劇が彼らを待ち受けていた…。』公式サイトより)

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宝塚歌劇雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」@東京宝塚劇場

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出典:宝塚歌劇公式サイト

 

この舞台については東京公演がコロナ禍の真っ只中で公演中止の影響を大きく受けてしまったため、とにかく「生で!観られて!良かった!」「千秋楽の!幕が上がって!本当に良かった!」みたいな気持ちしかわかないのですが。そうは言っても、公演中止前の割と冷静な気持ちで観られた時の気持ちを思い出して、なるべく客観的な感想を書き残しておこうと思います。

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NTLive2020「リーマン・トリロジー」

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出典:映画.com

いやーー面白かった! 評判に違わぬ内容で「上質の!演劇を!見た!」という満足感でいっぱいになれる作品でした。2回の休憩含めて3時間40分というかなりの長尺ですが、飽きることなく集中して観ることができました。

リーマン・ブラザーズ創始者であるリーマン一家が海を渡ってアメリカに移住してきた1844年から、2008年のリーマン・ショックまでを描いた物語。3人の俳優が何役も演じ分けながら、150年にわたるリーマン一族の栄枯盛衰を綴っていくという内容。経済のことがたいしてわからなくても、「ある一族の3代にわたる物語」として楽しめるんだけれども、まるで神話、あるいは王朝モノを見ているような荘厳さと重厚さもあるのは、「経済大国の創始者」「近現代の経済史の始祖」としての役割がリーマン家にあるからなんでしょうか。

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新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」ディレイビューイング(前編&後編)

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出典:「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」公式サイト

結論としては面白かったです!
昼夜通しの長い公演なので12月の上演時にはスケジュール的に観るのを断念していたのですが、ディレイビューイングだけはなんとかがんばって時間作りました。長尺の芝居だけあって全部が全部見せ場とはいかず、「すごくいい場面」もあれば「退屈を感じる場面」や「もうちょっと絵的になんとか…」と思う場面もあったり、というのが正直な感想ではあります。もう少し脚本演出ともにブラッシュアップの余地はありそう……とは思いつつも、それでも原作をうまいこと歌舞伎に仕立てていて、総じて楽しめる作品になってたと思います。七之助くんのクシャナ様っぷりと大詰の演出だけでも見る価値大いにあり!な作品だったのではないでしょうか。

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宝塚月組「出島小宇宙戦争」@東京建物BrilliaHall

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鳳月杏さん主演公演!東上!おめでとうございます!
いやーほんとちなつさん素敵でしたねかっこよかったですね……フィナーレの美しさになんかもう本編の感想などふっとんでしまいましたが……なんとか思い出そうと思います。谷貴也先生の3作目、江戸時代の日本っぽい架空のどこかを部隊にした物語。設定や各キャラクターの背景だけならはちゃめちゃで面白そうだし、舞台美術や衣装、装置の使い方なんかもすごくビジュアル面は良かったんでそれなりに楽しんだのですが、脚本……うん……なんだろうな、致命的に交通整理がアレというかなんというか……途中で集中力が切れて意識がとびそうになる瞬間がいくつか。終わった時点で完全にスペースキャット顔になっていましたね……。つまんなくはない、つまんなくはないんだけども、なんというかもうちょっと脚本がすっきりまとまっていればなあ、という気持ちでした。

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「ハスラーズ」

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予告編観て面白そう!と思ったんですが「思ったんと違う」のが出てきた、という感じですね。いや、別につまらなくはないし全然悪くはないんですけれど。サイトやポスターのビジュアル見る感じだと「個性豊かな女性7人のチームもの」だと思っちゃうし、予告編見た感じだと「ストリップ小屋を舞台にショーやダンスを交えて展開する痛快コンゲーム映画」だと思っちゃったんですよね。実際にはジェニファー・ロペスコンスタンス・ウーのふたりがメインでそれ以外のキャラの印象は薄いし、コンゲームというほど金を巻き上げる手口が凝ってるわけじゃなかったんですよ。まあ言うたらストリッパーたちが飲み屋で金持ちに薬盛ってボッタクリやってるってくらいの手口なので、その手口の部分に期待しちゃってたからちょっと肩透かしだった、という感じです。ゴージャスなエンタメ風に作った予告編ではありましたが、これも「JOKER」「パラサイト」あたりと共通するテーマ、貧富の格差や社会的弱者の物語なんですよね。どっちかというと実話をもとにしたしっかり社会派な映画だったなと思いました。そのつもりで観たかったなーと。

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