SPAC『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~ -東京芸術祭2023バージョン-』

マハーバーラタ』はク・ナウカ時代に東京国立博物館で上演されたものを観たことがあります。たぶんあれが初演だったと思うのですが。90年代〜00年代の頃はク・ナウカ好きでよく観てたのですが、SPACで宮城さんが静岡へ行かれてからはしばらくご無沙汰していたので、この作品がこんなに長く上演され続けてるとは知りませんでした。

今回は東京芸術祭2023バージョンと銘打ってなんと東京駅前での開催でした。天気も良くて絶景〜!楽屋も丸見えですね。撮影OK、SNS投稿OKでした。(動画はNGでしたが現地でスタッフさんに確認したところ録音はOKとのことでした)

このかぶりつきの桟敷シートはなんと無料でした。ぴあで前日に引換券を入手してコンビニ発券する必要はあったのですが、がっちり手に入れて桟敷席で観てきました。楽しい!

前説、マイクがないので何箇所か移動しながらそこかしこで説明するスタッフさん。…もとい、見覚えある顔だと思ったら演出の宮城聰さんでした。

 

写真にはっきり写ってないのですが、冒頭のこの結婚式のような場面、背景にウェディングフォト撮影中のカップルがいるのです。すごい借景!

前に観たのがずいぶん前なのでもうすっかり忘れていたのですが、賭けのシーンあたりは歌舞伎版マハーバーラタでも似たような場面が出てきましたね。

「なんか太陽と月がのぼって沈んで…みたいな場面があったよな…」と観る前にぼんやり思い出していたら実際その場面出てきて自分の記憶に関心しつつも、「なんでここを覚えてた」みたいな場面でもあったのでちょっと笑ってしまいました。

音楽がとにかく素敵でうっとり聴き惚れつつ、「どうやってタイミング合わせてるんだろう、指揮者はいないようだけど…?」と思いながら奏者のみなさんがカウントとりながら息を合わせる様子を観たり、なと、楽しい観劇でした。

なにせもう20年ぶり近い観劇だったので「美加理さんにそっくりのヒロインの方がいる…」と思ったらなんと美加理さんだったので二度びっくり。えっ全然老けてない…?どういうこと…? 久しぶりに観る阿部一徳さんも相変わらずのいいお声で嬉しくなりました。

カーテンコール。楽しかったです!

歌舞伎版マハーバーラタのときもとにかく音楽が素敵だったので、どんな楽器でどんなふうに演奏してるんだろう…と芝居よりもむしろ演奏するところを眺めてた気がします。水の入ったボウル?のようなものもありましたね。素人なのでどの楽器がどんな音を立ててるのか全然わからないのですが、とりあえず覚書として写真撮ってきたので置いておきます。

 

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