2023年10月に観た舞台

10月7日(土)昼 『アナスタシア』@東急シアターオーブ

宝塚版は見ていますが梅芸版は初見です。初演のときちょうどコロナの始まった頃で公演中止になったり再開したり…みたいな時期でしたね。

A席3階バルコニーだったので背景の映像はよく見えない部分もありましたが、曲が良いのはわかってるから安心して観てられます。話がわかっててもメロディが美しすぎてつい泣いちゃう。ヅカ版で今ひとつ分かりづらかったグレブの心情とキャラが腑に落ちたのが良かったです。ビジュアルのおとぎ話感はヅカの方が好みではあったかな。「ここはヅカ版のほうがいいな」「ここは梅芸版に歩が」みたいなところがそれぞれありました。

海宝さんのペテルブルク砲なるほどこれかと納得。元気なクソデカボイス浴びて元気が出ました。大澄ヴラドも愛嬌あって素敵でした〜。麻実さん皇太后と朝海さんリリーの組み合わせには雪組ファンとしてちょっと胸熱です。

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10月7日(土)夜 『レイディマクベス』@よみうり大手町ホール

引用元:ご褒美です、もう毎日がご褒美!天海祐希が歓喜「レイディマクベス」スタート(舞台写真 / コメントあり) - ステージナタリー

この劇場初めてですね…大手町あんまり来ないのですがつい友だちと将門塚前で待ち合わせてお参りしてきました。

マクベスは知ってても、予想してたよりちょっと難解だったような気がしました。あえて時代や場所を特定しないような描き方をしている前半、ややとらえどころ無くて戸惑いつつも、二幕ダンカン横の独白あたりからなるほど家父長制への怨嗟だわ…とグッと引き込まれたのでもう一回最初から観てちゃんと読み解きたいところ。天海さんの声に惚れ惚れ。

アダム・クーパーをキャスティングした意味は話題性や集客以外にはあまり見て取れなかったのだけど、どうなんでしょうね。セリフは言わせず身体パフォーマンスさせる演出なのかと思いきや多少セリフもありましたし、ちょっと振り付けの入る場面はありましたが(動画参照)、正直別にアダム・クーパーである必然性も感じなかったというか…うーん。まあもちろんアダムと天海さんが並んでいるビジュアルはシンプルに美しく目の保養ではありましたが、演劇的な意図としては「?」でした。

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10月18日(水)昼 新感線『天號星』

引用元:古田新太&早乙女太一・早乙女友貴の奇想天外なチャンバラ時代劇 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』が開幕へ | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

面白かった! 早乙女兄弟と古田新太の殺陣をがっつり生で観られるの、ほんとファンへのご褒美のような公演でした。この作品はもう早乙女兄弟の見応えに尽きますね、クライマックスの盆が回りながらの本気の殺陣がもう見どころの塊であそこだけ何度でも観たい。映像で見たら「いやこれCG?つーかなんか加工?編集?速度に手ェ加えてるやろ?」みたいな気持ちになりそうな速さでしたことよ……。

そしてあのタイトルバック! 一幕終わりとラストのタイトル演出、新感線の作品の中でもカッコよさベスト3に入るやつじゃないでしょうか。ここでこう出してきたか!の絵面の良さ。あれは思わず拍手してしまいます。ラストシーンは夏祭浪花鑑か三人吉三か…みたいな歌舞伎の大詰っぽさがあって痺れました。

「私たち、入れ替わってるー!?」の設定なので、悪い古田新太とヨワヨワの古田新太、悪い早乙女太一とへなちょこの早乙女太一がそれぞれ楽しめるのは楽しいですね、太一くん出ずっぱりで2キャラ演じ分けてましたがほんと芝居がうまくなった…(10代のころから観ていたおばちゃんの感想)

いぶき役の女優さんすげえ身体キレるな…アクションすごい…と思ったら鎌倉殿のトウじゃないですか…!新感線の準劇団員になってください、また出て欲しいです。

せっかく押さえていたチケットが一度コロナ感染で泣く泣く手放すことになっていたのですが、諦めずにリセール眺めていたら無事確保することができました。Theatre MILANO-Zaの2階最後列でしたが意外に見やすくて良かったです。1階最後列より2階のほうが見やすい? 照明の美しさも堪能できて結果オーライでした!

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