2012-01-01から1年間の記事一覧

祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹(KERAバージョン)

ケラさんがツイッターで「俺史上最長の上演時間」と呟いた瞬間にタイムラインが「ざわ……ざわ……」ってカイジみたいになりましたよね……。まあキャストの濃さと人数からしても大作になるだろうとは思いましたけど、上演時間が4時間10分て! 18時半に開演し…

レ・ミゼラブル(映画版)

※「舞台版にはない映画版ならではの演出」に触れたネタバレがありますので、映画みる予定の舞台ファンの方はご注意下さい。公開初日に映画館に足を運んだのは久しぶりです。なにせ予告編の短い映像だけで「ああ!これは期待できる!」というクオリティ。キャ…

松尾スズキひとり芝居「生きちゃってどうすんだ」@本多劇場

松尾スズキさんひとり芝居。ひとり芝居というと多くの作品はひとりの人間を演じることが多いのだけど、この作品は何人かの個性的な人々を描いたオムニバス風な物語。ただ登場人物が語るのは自分のことだけでなく、それぞれあるひとりの男について語っていて…

宝塚歌劇月組「春の雪」@日本青年館

約一年ぶりの宝塚観劇。「ミー&マイ・ガール」でジャッキー役を見て以来ご贔屓の明日海りおさんが主演とあれば見逃すわけにはいきません。しかも公演ポスターの衣装が学ラン! マント! 否が応でも期待が高まります。原作は三島由紀夫の「春の雪」なので、…

K.ファウスト@世田谷パブリックシアター

演出は串田和美さん、音楽はcobaさんで、サーカスアーティストが多数登場となればそれはもうきっと楽しい舞台になるに違いない、と張り切ってチケットを取りました。アコーディオン中心の音楽にのせて展開する哀愁ただよう賑やかな見世物小屋風の舞台に仕上…

NODA MAP「エッグ」@東京芸術劇場 プレイハウス

【ネタバレなし感想】 ネタバレを避けつつ既に観た人の感想を読んでいると「よくわからなかった」と「すごく面白かった」に二分されていたので、「きっと近年のストレートにテーマをぶつけてくるタイプの作品じゃなくて、遊眠社時代っぽい作品なんだろうなー…

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」@Shibuya 0-east「ヘドウィグ〜」は三上博史主演の日本初演版を見てハマった人間です。山本耕史版も見てますが、こちらはヘドウィグよりもトミーのほうがハマってたなあという印象でした。映画版のジョン・キャメロ…

「ふくすけ」@シアターコクーン

「ふくすけ」は初演の悪人会議版は未見、再演の日本総合悲劇協会版は見ています。個人的には松尾スズキ作品の中ではベスト3に入る傑作だと思っていたので、古田新太も出演するこの再々演を楽しみにしていました。前回から14年、もしかして記憶が美化され…

劇団☆新感線「シレンとラギ」@青山劇場

公演概要が発表された日、TwitterのTLのザワつきは朝から晩までやまないほどでした。まあなにせ「新感線に出て欲しい俳優」ランキングがあるとしたら多分上位3位には入ってるだろう藤原竜也が客演、そして何より主要劇団員がほぼ完璧に揃うってんで、それは…

コクーン歌舞伎「天日坊」@シアターコクーン

「天日坊見たよ! 震えたよ! 久々に文化村で祭りを見たよ! 千秋楽のチケット取らなかったのマジ後悔だよ! 松本公演行きたいよ! うああああー(ぜえぜえ)」……と、終演後いきなりツイッターに書き込むほどの大興奮。そう、「三人吉三」や「夏祭浪花鑑」を…

サンセット大通り@赤坂ACTシアター

私はドラマ「glee」が大好きなんですが、シーズン2でカートがサンセット大通りの「As If We Never Said Goodbye」を歌うのです。ああいかにもミュージカルっぽいけどイイ曲だなあなんて思いながら、「サンセット大通りって馴染みがない作品だけど何?」と調…

ナイロン100℃「百年の秘密」@本多劇場

2012/05/20(日) マチネ(東京千秋楽)やー完成度高く素晴らしかったー満足! うむ、ナイロン100℃の集大成と言われるのも納得。繊細緻密な脚本演出、キャストの表現力、映像効果や舞台機構の使い方、耳に残るオルゴールとあの歌。そしてオープニングタイトル…