音楽の絵本フェスティバル〜親子のためのクラシックコンサート〜@横須賀芸術劇場


親子向けクラシックコンサートということで娘を連れて家族で行ってきました。フルオーケストラとまではいきませんが弦楽器+金管木管+打楽器+ハープの25人編成での演奏会です。過去に一度ズーラシアンブラスの無料演奏会につれていったところ娘が気に入ったようなので、今回は横須賀まででかけてきました。

一曲目は弦うさぎの弦楽四重奏によるモーツァルト。バイオリンのメグ、エイミー、ビオラのベス、チェロのジョー……って、名前は若草物語なんですね。前半はロングドレスで登場し、娘もピンクのドレスが可愛いといって目を輝かせていました。二部では袴姿に着替えて登場し、また娘が「ピンクのかわいい〜」と喜んでいました。女の子は衣装が好きなんですね……。
二曲目は他の楽団員も登場してノリのいいアレンジでの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。クラリネットの「クラリキャット」はメリッサ・ローズマリーベルガモットと、バスクラリネットのペパーミント。こちらはチュチュ風のスカートにロングブーツのスタイル。
そしてサックスの「サキソフォックス」はソプラノのラトゥール、アルトのラフィット、テナーのマルゴー、バリトンのムートン。額のダイヤ型の色が白、黄、茶、黒と色違いになっていてここで見分けるようです。ネイビー色のフロックコートで登場。
「ことふえパピヨン」はフルート&ピッコロのヒメタテハと、ハープのルリタテハ。今日は新調したドレスで登場だそうです。
そして金管ズーラシアンブラス。トランペットのインドライオン&ドゥクラングール&ゴールデンターキン、ホルンのマレーバクトロンボーンスマトラトラ、ユーフォニュアムのオセロット、チューバのホッキョクグマ。そしてドラムはドール、キツネかなと思ったけど調べたらネコ目イヌ科の生物で別名アカオオカミ……写真の見た目は限りなくキツネ……これ何の生き物なの……? あ、指揮者はおなじみオカピさんです。楽器のグループごとに衣装も違ってて見てて楽しいですね。

楽団員さんは動物なので話をしませんが、司会者の方のメンバー紹介によるとそれぞれキャラクター付けがされてるよう。トランペットのインドライオンさんとサックスのキツネさんはどうもライバル心があるようで「愛の讃歌」ではソロ対決をしていたり、とか。マレーバクさんがメンバー紹介になると寝る、とか、バクさんがホルンをふくと他のみんなが寝る、というあたりの仕込みは毎回やってるパフォーマンスなんですね。まるで「志村、後ろ!」のように子供たちが「起ーきてー!」とさけぶのがお約束。
選曲は本格的なクラシックというよりは「おなじみのメロディを楽団編成にアレンジしたもの」が中心、という感じです。ブラス中心の元気なアレンジが多いので眠くなる隙もなく最後まで楽しめますね。「愛の讃歌」「長崎は今日も雨だった」はトランペットやサックスなどが泣きに泣いたソロを聞かせてくれます。客席もリピーターと初見のお客さんが半々といった具合で、お気に入りのキャラのぬいぐるみを持った熱心なファンの子どもたちも多く見かけました。

この動物さんたちの演奏会、幼稚園の先生との雑談で聞いたところによると「ハマって大ファンになる子」と「着ぐるみの頭が怖くてダメな子」に別れるそうです。「着ぐるみの目が怖い」ってのはまあわからんではないですね。うちの4歳の娘はどうやらチューバのホッキョクグマさんが好きらしく、家にあったシロクマのぬいぐるみを持って来て、出てくるたびに手を降っていました。おとなしく座って聴き入るというよりはさすがにモゾモゾと動く場面もありましたが、ベタなコントにもキャッキャと楽しそうに反応していて喜んでいたようです。「また行きた〜い」と何度か言っていたので楽しめたようですね。良かった……。

http://www.yokosuka-arts.or.jp/kouen/1606070/index.html
音楽の絵本フェスティバル〜親子のためのクラシックコンサート〜
2014年6月7日(土) 14:00開演

【第一部】
1.アイネ・クライネ・ナハトムジーク
2.アイネ・クライネ・イッツショータイム!
3.ズーラシアン序曲
4,愛の讃歌
5.森のクマさん、スーザに出会った
【第二部】
6.さくらさくら世界めぐり
7.長崎は今日も雨だった
8.わらべうたメドレー
9.レイルロード・ファンタジー
10.(アンコール)聖者が街にやってくる
上演時間:約1時間45分(休憩15分)