「アナと雪の女王2」

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この映画は宝塚花組・明日海りおさんラストデイのライブビューイングを見る直前に同じ映画館でハシゴして見たのでほぼ記憶がすっとんでしまい、あんまり感想らしい感想はかけませんが(なにせ上映のインターバルは10分しかなかったので頭を整理する余裕もなかった)、とりあえずかんたんに覚書だけ……

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「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

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長女が小説版を発売日に購入してすぐに読み終え、「観たいー」と言っていた映画だったのですが、正直「ゆるキャラの子供向け映画とかちょっと退屈そう……夏休みや冬休みのイベントとしてならいいけど、この時期に子連れで映画館とかたいへん……」と思っていてあまり乗り気ではありませんでした。が。公開されるなりTwitter上に吹き荒れる賛辞。「アンパンマンかと思いきや攻殻機動隊だったくらいの衝撃」「実質Fate」などなど、「本当なの??」と疑うような感想が次々流れてきて、まあそれがネタだとしてもどうやら面白いのは間違いないらしい、ということで家族で観てきました。最初は「行ってきて〜」みたいな反応だった夫も、会社でも話題になってるとかでさすがに興味を持ったらしく、めずらしく家族4人での鑑賞となりました。(家族4人でも合計3600円、こんな時こそイオンオーナーズカードの威力が火を噴くぜ!)

NODA MAP「Q:A Night At The Kabuki」

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出典:SPICE

 

野田地図新作。ネタバレを避けてざっくり雑感だけ言うなら「オイル」「ロープ」「エッグ」あたりとテーマが共通する作品だったように思います。ただ「ロミオとジュリエット」がベースになってるだけに、前述の作品群と比べると強烈な怒りというよりは悲しみや切なさが際立つような後味でした。紙飛行機と手紙のモチーフが演出的にすごく効いてて切なかったです。松たか子上川隆也のコンビがすごく良かった。新感線出身・橋本さとし羽野晶紀の出演も嬉しいところ。巴御前の人すごくいいけど誰?2階席からではよくわからない……と思ったら伊勢佳世さん! イキウメの時と芸風が違いすぎて気づけませんでした。

 

以降、最後までネタバレしますので観劇前の方は読まないでくださいねー。

 

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宝塚歌劇 花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精-/シャルム!」

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出典:ギャラリー | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

明日海りおさんの退団公演。「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」はイギリスを舞台にしたファンタジーもの。ある庭に住む薔薇の精が、お屋敷の女の子・シャーロットと恋に落ちる。だけど成長した彼女に忘却の粉をふりかけることができなかったがために、シャーロットは薔薇の精を忘れられず、屋敷の売却によって離れ離れになったふたりはそれぞれに切ない思いを抱えたまま。そして何年かが流れた後、その庭を訪れた植物学者のハーヴィーと出会った薔薇の精は、シャーロットを探し出すようハーヴィーに頼んで……といった物語。いかにも英国ファンタジーといったビジュアルの装置などメルヘンチックで美しく、これは好きな人はハマるだろうなーと思いました。個人的には、あのストーリーならもう少しスチームパンク味があればビジュアルが楽しいのに、惜しいな……、という感じでした。

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宝塚歌劇雪組「ハリウッド・ゴシップ」@KAAT

f:id:lgmlgm:20191022174545j:plain出典:論座

 

雪組の二番手・彩風咲奈さんの別箱主演作二作目!
一言で感想を言うなら「脚本が惜しい」作品でした。テーマもプロットもすごくいいのですが、展開に対して描写がやや雑と思える部分が多く、「いまの展開ちょっと突然すぎたけど、あとで補足するセリフとかあるのかな?」「えっ、これだけふたりのライバル関係を煽ってきたのにジェリーが自滅?」とか、気になるところが多くてちょっとモヤモヤする脚本でした。つまらなくはないんです、が、骨格が悪くないだけに「惜しい」という気持ちになりました。また、前半と後半で物語の進行方向が違うというか、なにかテーマがねじれていくような印象も受けましたし。なんというか、「物語のプロットは決まってるんだけど、前半と後半で別の人間がそれぞれの解釈で勝手に脚本を書いた」みたいな印象なんですよね……広げた風呂敷をうまくたためなかった、という気もしますし……。まあ正直脚本に関してはモヤモヤする内容ではありました。ただまぁ、1920年代のハリウッドが舞台だけあってお衣装は華やかで美しく目の保養になりますし、組子たちのキャラもたってて組ファンとしてはそれなりに見応えがありました。

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宝塚歌劇雪組「はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!」@カルッツかわさき

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「はばたけ黄金の翼よ」の初演といえば「麻実れいさんの宝塚時代のヤバさ」が語られるときに登場する作品として記憶にあるやつですね。実際にみたことはないのですが、相手役(娘役を演じる一路真輝さん)に迫るベッドシーンのエロさとか、拷問で鞭打たれる場面の倒錯感とか、断片的に解像度の低い動画で観たことはある程度の知識しかないですが、「なんだかヤバそうな演目が全国ツアーにまわってきたぞ……?」という雰囲気でした。望海さんをムチ打つ二番手枠・ファルコ役は誰がキャスティングされるのか、順当に番手通り朝美さんなのか、それとも組替え前の餞で永久輝さんなのか、とファンの間でもやいのやいのと話題にしておりましたが、発表されたキャストは「ファルコ=朝美絢」「ジュリオ=永久輝せあ」と順当に番手通りの結果となりました。原作を参照するなら、「望海さんを鞭打つのが朝美さん、左目を焼きごてで焼くのが永久輝さん」になるだろうなと。

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「ジョーカー」

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映画公開前からとにかく話題作だったこの作品。銃撃事件やテロを誘発するのでは、影響されて犯罪に走る人が増えるのでは、などと言われ、賛否もとにかくまっぷたつ。とにかくネタバレを避けてみておこうと早めに見てきました。
 
感想は、うーん、なんといったらいいのか。この感想を書くことは社会と自分の関係とその認識をあらわにするようなもの。感想はそのまま自分を映す鏡のようなもので、いろいろと思うところはあるけれど、一言でいうのはなんとも難しい。ネタバレするような要素は特にないけれど、誰かの感想や解釈を聞いてしまうとそれにすくなからず影響された状態で見てしまうだろうな、まっさらの状態で見たほうが、まっすぐ映画と向き合って自分の立ち位置を確かめることができるだろうな、とそんなことを思いました。というわけで、まだ未見の方は、なるべく他の人の感想を入れずにこの映画を見ることをおすすめします。