アナと雪の女王(吹替)4DX版@平和島シネマサンシャイン

4DX体験は「パシフィック・リム」「アメイジングスパイダーマン2」に続いて3本目です。アナと雪の女王は字幕3D&吹替2Dで2回見てるので、ここではアナ雪の内容よりも4DX効果についてのみ感想を書いておきたいと思います。(4DXとはなんぞや、という説明についてはこちら参照)

「パシリム」「アメスパ」に比べるとさすがにアトラクション感は弱いものの、意外なところで意外な効果が使われていたりして、「予想以上に楽しいな」というのが第一印象でした。吹雪のシーンではリアルにごうごうと風が吹くので臨場感ありまくりで「うぉお!寒い!」って感じです。スカートを履いていった友達は「スカートがぶわっとまくれあがった」と言ってたくらいで、予想以上の風量でした。そして何よりエルサの魔法による攻撃をまともに食らう衝撃がとても楽しいです。「私! 今! エルサにやられてる!」という妙なヨロコビがありますね。それにアクション映画ではあまり使われてこなかった「香り」「バブル(シャボン玉)」の効果は今回初めて体験したので、レア演出を体験することができたという点でもちょっと嬉しかったです。

アナと雪の女王」では1カット長回しでカメラ(視点)が移動していく映像が何箇所かあるのですが、その都度椅子がゆっくり旋回するように動くので、実際に自分で移動しながら見ている感じが味わえてこれが地味に楽しいのですが、そのかわりにちょっと乗り物酔いする感じがありました。「パシリム」「アメスパ」でもここまで酔う感じは無かったので、まさか非アクション映画でこうなるとは思いませんでしたね。むしろ椅子が派手に動いてくれたほうが楽なんでしょうか。今度から酔い止め用意して行こうと思います。

さて、以下は箇条書きで、どこでどんな効果が使われていたか覚えてる限り書いておきたいと思います。細かいとこはもっといろいろありますが、印象に残ってるところをピックアップしますね。

  • ディズニーのロゴ&シンデレラ城で、花火に併せてフラッシュ点滅(ここで使うのか!)
  • 冒頭、採氷シーン。ノコギリにあわせて椅子の振動。氷を落とすチビクリストフの場面でミストあり。
  • 採氷場からオーロラ、お城へとカメラ視点が移動していくところで椅子の傾きがあり視点が動く感じがより強まる。
  • お城の広間でチビエルサとチビアナが遊ぶシーン。氷で足が滑る動きにあわせて椅子が旋回、より「ぐるーん」と画面が大きく動く錯覚。
  • アナとエルサが雪の滑り台を滑るところで椅子が傾き、アナが雪の上を跳ねる場面で動きに併せて振動。(この後、エルサの魔法がアナの額を貫くところで顔面エアー噴射あるかと思いましたが、意外にも何もありませんでした)
  • トロール登場のゴロゴロゴロゴローで軽い振動。
  • 「雪だるま作ろう(Do you wanna build a snowman?)」の歌の中で船が波に揺られる場面で椅子の旋回。
  • 国王の死から「3年後」のテロップの後、アレンデールの港の場面でカメラの長回しに併せて椅子がゆっくり旋回。
  • 「生まれてはじめて(For the first time in forever)」の歌の中で、アナがらせん階段を滑り降りる場面にあわせて椅子が旋回。
  • 「生まれてはじめて」を歌い終えたところで馬にぶつかる場面で大きく椅子が振動。ボートの上でドタバタする動きに併せて振動。ハンス王子が水に落ちたところで顔面ミスト。
  • 戴冠式、チャペル(?)の中でコーラス隊が歌うところからカメラがぐんぐん引いて会場全体を見渡す視点になるところにあわせて椅子が傾く効果あり。
  • お城の広間でのダンスパーティ。アナとエルサが顔を見合わせて「チョコレート!」という場面でチョコレートの香りがするかな、と思いましたが、ほとんど香りは感じませんでした。噴出音らしきものは聞こえたのですが……
  • アナがパーティの人混みをすり抜けて人にぶつかって倒れそうになるところをハンス王子に支えられる場面で、動きにあわせて椅子が振動。
  • 「扉あけて(Love is Open Door)」の中でアナとハンスが花の通路を抜ける場面で、花の香りの効果。滝の近くで歌う場面では弱い風(弱いミストまじり?)が前から吹いてきて、マイナスイオン感たっぷり。
  • お城の広間でエルサがはじめて人前で魔力を発動してしまう場面、大きな椅子の振動と前からの風圧。お城を出てウェーゼルトン公爵に魔法を当てそうになってしまう場面でも同様の効果あり。エルサの魔力にやられる感じがとても楽しい!
  • 「ありのままで(Let it Go)」の曲の直前、吹雪の絵にあわせて客席全体に強い風。うっすらミストまじってるのかな?雪山気分満点! この曲では魔法にあわせて細かく椅子の振動があり、1カット長回しの築城シーンでも椅子の傾きで視点の動きもあり。
  • 雪山でエルサを探すアナの場面。馬から振り落とされる振動や、川に滑り落ちる場面での振動やミストなど。
  • オーケンの店。クリストフがオーケンに投げられたり、アナの投げた人参がぶつかったりするところで椅子の振動あり。
  • 夜の雪山を行くソリの場面。アナがソリに乱暴に足を置き、それを咎めたクリストフがソリにペッペッとツバを履いて汚れを拭き取る……という場面でクリストフのツバが顔面にかかる。ただの水だとわかっていても、思わずアナと同じように顔をしかめて拭き取ってしまう……
  • 雪山でのソリ&狼のチェイスシーンは思ったより派手な振動。スヴェンの動きに合わせた縦揺れと振り落とされそうになる横揺れなど。
  • 氷の城での「生まれてはじめて(For the first time in forever)」のリプライズ場面、エルサの感情にあわせて次第に雪が渦をまき舞い上がっていくシーンでも客席全体に風が吹き、「吹雪の渦の中にいる気分」が増強。そして曲のラスト、エルサの氷がアナの胸を貫くシーンでは大きな椅子の振動による衝撃と、耳の後ろの噴射口からの空気砲(アクション映画では撃たれる時に主に使われる効果)で、「やられた!」感満点。
  • マシュマロウ登場&大暴れで椅子の大きな振動。
  • トロール登場のゴロゴロゴロゴローで再び軽い振動。トロールに翻弄されるふたりの動きにあわせて振動あり。「愛さえあれば(Fixer Upper)」の曲中、花をふわっとまく場面にあわせて再び花の香りの効果あり。
  • 氷の城でのマシュマロウvsハンス一行、エルサvsウェーゼルトン公爵の手下ふたり、のアクション場面は主に椅子の振動による効果。けっこう激しい。氷のシャンデリアが落ちる場面では顔面への風圧もあったかな?
  • スヴェンに乗ってアナとクリストフがお城へ向かう場面、スヴェンの動きに併せて大きく振動。乗り物系アトラクション効果。
  • エルサが手錠と壁を破壊して脱獄する場面。大きな振動があって映像のみよりも「壊れたー!」感アリ。
  • アナとオラフがお城の窓から外に出て屋根の上の雪を滑り降りるシーンで椅子の振動。「滑ってるー!」感アリ。
  • スヴェン&クリストフが氷の上を駆け抜けて船が崩れ落ちてくる場面も大きく振動。「あぶねえー!」感増強。
  • 氷上に吹雪が吹き荒れるクライマックス、客席全体に強い風。寒い!
  • ラスト、お城の広場でのスケートリンクでの場面でシャボン玉登場。シャボン玉がスクリーンにうっすら丸い影を作ってしまって、正直なところ映像的には邪魔。ただ、なかなか使われ無さそうなレアな効果だけに「シャボン玉本当にあるんだ!」という視点で興奮。