宝塚歌劇花組「DANCE OLYMPIA」＠東京国際フォーラム
花組新トップスター・柚香光さんプレお披露目公演！おめでとうございます！
一幕目はストーリー仕立てで「古代ギリシャの戦士・アキレウスが現代にタイムスリップ、ダンスチームの男たちにダンスの才能を見いだされてダンサーとしてデビューしヒロインと出会うがやがて古代に戻る」というトンデモ展開。まあストーリー仕立てといってもとってつけた感のある話でまあ通し役のショーくらいの感じの内容ですね。ギリシャの戦士の重厚なダンスから現代のダンサーたちの軽快なストリートダンス、ダンスホール（？）での正装のオーディション、ヒロインとのデュエットダンス……といった感じでほぼダンスだけで展開、新トップお披露目だというのにトップさんが心の声のナレーションだけでセリフもほとんどしゃべらず歌も歌わない、という展開で「まさかこのままれいちゃんに歌わせない気……？斬新……！」と思いましたね。
二幕目は世界各国をめぐってのさまざまなジャンルのショー。和太鼓から始まってカポエイラ、ラテン、フラメンコなどバラエティ豊かな内容に飽きずに観られました。なんといっても圧巻だったのはフラメンコの場面でしょうかね。柚香さんがぶれない体幹で力強くステップを踏む、緊張感あふれる場面には息をのみました。もうこれ観た瞬間に「ああ、花組はこれからも大丈夫だな」と思うほど、柚香さんがしっかりとひとりであの空間を埋めていました。素晴らしかった。
面白かったのはカポエイラの場面でしょうか、シャンゴ（柚香光）をとりあって二人の女性がやりあうような筋立てなのですが、そのふたりの女性が華優希ちゃんと水美舞斗さん。「なんかおっかない娘役がでてきたぞ？すごい迫力だけど誰？」とオペラを覗いたらマイティーだったので吹き出しそうになってしまいました。肩も背中も出ている女性的な真っ赤なドレスなのに、背中と腕の筋肉のいかつさ！ どうやって筋トレしたらそんな筋肉がついてしまうのか教えてほしい……。
あと雪組ファンとしてはやはりサロメの場面が嬉しかったですよね。サロメ＝永久輝せあちゃんとヨカナーン＝聖乃あすかちゃんのダンスは見応えありました。サロメひとこちゃんすごい迫力。こわい。そしてエロい。花組に来てもいきいきと活躍していて親戚のおばちゃん気分で嬉しくなってしまいましたよ。
まあそれにしても若いトップさんだからでしょうか、「こんなに踊ってよく体力がもつな？？」と思うほどものすごいハードそうなショーでした。観てるだけでもごっそり疲れるので、踊ってるほうはもっと集中力と体力がいりそうなやつですね。これからの公演にむけてのブートキャンプ的な意味合いもあるのだろうかと思ってしまうほどでした。明日海りおさんや上級生がごっそりいなくなって花組もだいぶ若返った感じがしますが、その中でも元気な下級生を集めたいい意味でフレッシュな座組で良かったと思います。次の「はいからさんが通る」も楽しみですね！
