TENET

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出典:SCREEN ONLINE

だいぶ前に観たまま感想を書きそびれていたので簡単に雑感だけメモを……


クリストファー・ノーラン監督の新作ということで、公開前の試写を見た方々が口々に「難解だ」「一回みただけではわからない」「もう一回観る」「初見殺し」という感想を呟いていて、実際みたらたしかにそのとおりだったんですけど、「完全には理解しきれてないと思うけど、それでも面白かった!」というのが第一印象でした。CGじゃなくリアルに飛行機を建物につっこませるとか「頭おかしいな!」という映像の数々も面白かったんですけど、例の回転扉を通り抜けることによって「時間を逆行する」というのが視覚的に納得できたとたんにぶわっと物語にのめりこめる感じがしましたね。
そして主人公の「名もなき男」(ジョン・デヴィッド・ワシントン)と相棒ニール(ロバート・パティンソン)の関係性が最後に明らかになる瞬間のエモさよ……!と思いましたよ。あの瞬間にものすごい勢いで多くの同人作家の脳内に二次創作のネタが湧いたんじゃないかと思いました。あそこまで見た上でもう一回最初からふたりの会話を追いたいと思いましたものね……。
我らがエリザベス・デビッキ様演じるキャットは夫・セイター(ケネス・ブラナー)からDVを受けてて……というあのくだり、ちょっときつかったですね。ケネス・ブラナーの芝居がうますぎて、経験したことのないDV被害者の気持ちになってしまいましたよ。怖い。ほんと怖い。あれは見に覚えがある方は見ないほうがいい映画だ……と思いました、ほんと経験したこともないのにフラッシュバックしそうになってしまったくらいだから、経験者はトラウマになりそうな気がしましたよ。

さすがに1回では完全には把握しそこねたのでいずれWOWOW放映が来たらもう一度復習してみたいと思います。たぶんこれ1回目より2回目のほうが楽しい映画ですね。