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ジョンソン&ジャクソン「窓に映るエレジー」

ナイロン100℃の大倉孝二&元猫ニャーのブルー&スカイによる新ユニット「ジョンソン&ジャクソン」の旗揚げ公演。旗揚げ公演といっても前にナイロン100℃のサイドセッション(番外公演)の『持ち主、登場』がありましたので、まあ実質二本目の公演にあたる感…

「太陽2068」@シアターコクーン

出典:VOGUE Wedding ダイアリーイキウメの「太陽」(2011年)は未見です。今回のはいかにも商業演劇という顔ぶれでの再演となり、チケット代を見た時は正直ちょっと迷ったのですが、「前川さんの作品は見ておきたい」「蜷川さんならきっと綾野剛&成宮寛貴…

「暗いところからやってくる」@KAAT 中スタジオ

出典:KAAT 神奈川芸術劇場ホームページ2012年初演の子供向けプログラム。好評だったのか今年は全国ツアーで再演となりました。いちおうプロデュース公演のようですが、出演者&脚本家がイキウメのメンバーなのでほぼイキウメな雰囲気です。演出は前川さんで…

M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、振り下ろす」@本多劇場

「鎌塚氏、放り投げる」「鎌塚氏、すくい上げる」に続く"スクリューボール・バトラー・コメディ"*1『鎌塚氏シリーズ』第3弾。前作、前前作とたいへん評判が良く気になっていたのですが、今回ようやく見に行くことができました。倉持さんの作品はもう10年以…

子供のためのシェイクスピア「ハムレット」@KAAT大スタジオ

出典:北九州芸術劇場ホームページこのシリーズももう20周年なんですね。97年の「リア王」を見た時になんて素敵な舞台だろうと印象に残り、その後もグローブ座でやってた頃に何本か見ています。当時「いつか子どもができたら連れてきたいなあ」とぼんやり思…

青山円劇カウンシルファイナル「赤鬼」@青山円形劇場

野田秀樹演出の赤鬼は96年の初演、98年のタイバージョン、04年の日本版、タイ版、ロンドン版もすべて観ました。初演のインパクトは相当なものでラストでとにかく泣いたことを覚えてますし、演出を大きく変えたタイ版の真っ白な透明感あふれる舞台の美しさに…

イキウメ「関数ドミノ」

いやあ面白かった。2005年初演作、2009年に再演、そして今回の再再演ということで、劇団の代表作のひとつといってもいいんでしょうかね。登場人物のキャラクター設定など色々変更点はあるようでだいぶ細部は変わったらしいのですが、設定そのものと物語の枠…

ロンサム・ウエスト@新国立劇場小劇場

マーティン・マクドナーの作品は過去に長塚さん演出の「ウィー・トーマス」「ピローマン」を見てるのですが、「つまらなくはないんだけど、もうひといき決め手に欠ける」といったような感想でした。「ブラックユーモア系コメディ」なのか「殺伐としたシリア…

「酒と涙とジキルとハイド」@銀河劇場

三谷さんの新作コメディ。最近三谷さんの舞台作品はちょっとシリアスなものが多かったから、これほど「ただただ笑える」内容の作品は久しぶりじゃないかなあと思う。「科学実験の偉大なる発見を実証すること」がポイントになるという、ある意味でとてもリア…

「U-1グランプリ CASE05 ジョビジョバ」

12年ぶりの再結成です。12年ぶり。12年ぶりって! たぶん私が見てたのは1995〜97年ごろでしたよね。明大の和泉祭とか浅草フランス座とかも行った記憶が。当時は2〜3千円のチケット代ですごくCPのいいコントを見せてくれたので好きな集団でした。あの当時は…

ナイロン100℃「パン屋文六の思案〜続・岸田國士一幕劇コレクション〜」@青山円形劇場

岸田國士の戯曲の中から「ママ先生とその夫」「麺麭屋文六の思案」「かんしゃく玉」「世帯休業」「恋愛恐怖病」「長閑なる半目」「遂に『知らん』文六」をコラージュした短編オムニバス。ほぼ劇場は円形に近いんだけど、正面は1ブロックほど客席を潰して役…

劇団☆新感線「蒼の乱」@シアターオーブ

天海祐希主演作、といっても平将門をモチーフにした新作ということで天海祐希&松山ケンイチのW主演といった内容でしたね。大陸から渡ってきた渡来衆の蒼真と、坂東武者の将門小次郎が関東で朝廷に対して反乱を起こす、といったテーマの物語。そんなに派手な…

劇団☆新感線「ジパングパンク〜五右衛門ロック3〜」(ゲキシネ)

新宿バルト9でゲキシネ上映の「ジパングパンク」観てきました。客席は女性客だけかなと思っていたら意外に中年男性が多くて「ほう」と思いました。この作品、ちゃんと劇場で観ているんですがここの日記で感想書いてないんですよね。ていうのも、見た日が中…

ねずみの三銃士「万獣こわい」@PARCO劇場

古田新太、生瀬勝久、池田成志という舞台巧者三人のユニット「ねずみの三銃士」の新作。事前情報として「えげつなくて笑える話」 とか「胸クソ悪いお芝居」といった記事は見かけていたので、まあイヤ〜な感じのお話なんだろうなとは思ってましたけれども、予…

「もっと泣いてよフラッパー」@シアターコクーン

1977年初演作品で92年以来22年ぶりの再演、というもはや伝説的な作品。オンシアター自由劇場といえば「上海バンスキング」が有名ですが、それと同じくらい人気の演目みたいですね。もうなにせ私が芝居を見始める前の時代の作品なので、キャストは大幅入替と…

「障子の国のティンカーベル」@東京芸術劇場シアターイースト

野田秀樹が1981年に書いたというずいぶん初期の作品。これをテアトル・ド・コンプリシテの設立メンバーであるマルチェロ・マーニが演出し、毬谷友子&奥村佳恵がWキャストで挑むというひとり芝居。どうせなら両バージョン見たいのはヤマヤマではあるのですが…

ナショナル・シアター・ライブ「フランケンシュタイン」

「英国ロイヤル・ナショナル・シアターで上演された舞台を、最新技術によりデジタル映像化し、世界の映画館で上映する「ナショナル・シアター・ライヴ」の第1弾。恐怖小説の古典的名作を、ダニー・ボイル監督が演出。天才博士・フランケンシュタインと彼によ…

柿喰う客「世迷言」@本多劇場

Ustreamで女体シェイクスピアシリーズの作品などチラ見したことはありましたが、柿喰う客の舞台は初見です。本多劇場初進出だし、篠井英介さんや富岡晃一郎さんも客演するし、ということで今回こそはとチケット取りました。

マクベス@シアターコクーン

色々と独自の解釈で工夫のこらされた演出のマクベス。セリフは特に脚色せずだいたい日本語訳そのままなのかな。正直なところ感動したとか興奮したとかまでは至らなかったのですが、その創意工夫はとても興味深く、飽きずに観ることはできました。色々と面白…

大パルコ人2 バカロックオペラバカ 『高校中パニック! 小激突!!』@PARCO劇場

いやーほんと清々しいほどにバカで偏差値の低い芝居でした。宮藤さんのこの手の芝居はいつも腹抱えて笑って爆笑するんだけど、劇場出る頃にはもうなんで笑ってたのか覚えてないっていう。「ものすごく笑ったことしか記憶に残らない」芝居なんですよね、いや…

イキウメ「片鱗」@青山円形劇場

前川さんの作品は「抜け穴の会議室」(2007、2010)「現代能楽集II 奇ッ怪 其ノ弐」(2011)あたりを見たのかな。あと小説で「散歩する侵略者」を読んだ程度か。つまりイキウメの劇団公演を見るのはこれが初めて。かなり前から評判がいいのは聞いていたけど…

「鉈切り丸」@東急シアターオーブ

脚本の青木豪さんと演出のいのうえひでのりさんのコンビももう「IZO」「港町純情オセロ」「斷食」「断色」と来て5作目になるのかな。「IZO」の頃はまだ手探り感もあったような気がしますが、もうすっかり違和感なくなって来たような。「鉈切り丸」はリチャー…

野田地図「MIWA」@東京芸術劇場

※以下、大きなネタバレはないかと思いますが、先入観無しで見たい方は読まない方がいいかなーと思います。まだ公演はじまったばかりですし。 野田秀樹さんが美輪明宏さんをモチーフにするという新作。この世に生まれ落ちる前の“前世”から始まって、新生児期…

KUDAN Project「真夜中の弥次さん喜多さん」@こまばアゴラ劇場

待望の再演です。2002年の初演を見て衝撃を受け、もうそれ以来私の中で好きな芝居ベスト10には確実にランクインしてる作品でした。東京で2004年の再演を見て、2005年には名古屋まで出かけて「百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん」を見て、その足で弥次さん喜…

「非常の人 何ぞ非常に 〜奇譚 平賀源内と杉田玄白〜」@パルコ劇場

ざっくり言うと平賀源内(佐々木蔵之介)と杉田玄白(岡本健一)の二人の「天才」の友情と青春を描いた物語。ここに男娼の菊千代(小柳友)が絡むことで運命の歯車が大きく回る……といった展開。3人の役は固定で、篠井英介・奥田達士のふたりはいくつもの役…

ナイロン100℃「わが闇」@本多劇場

ナイロン100℃の最高傑作とも言われる作品の再演。もう初演は6年前なんですね。すごい面白かったたはずなんだけどなぜか内容忘れちゃったなあなんて思いながら再演を見に行ったら、幕が開いて美術見たらぶわーっと「ああアレだー!」って思い出しました。そ…

ハイバイ「て」@東京芸術劇場シアターイースト

劇場の中央に舞台、その両面に客席という配置。ある一家で祖母が死亡する前後のエピソードを、前半は次男の視点から、後半は母親の視点から描くという構成。家族構成は認知症の祖母、理不尽な暴力を家族に振るってきた父親、それにじっと耐えるおとなしい母…

『横山剣 大座長公演』@浅草公会堂ホール

新春浅草歌舞伎で何度か訪れたことのある浅草公会堂でクレイジーケンバンドを観ることになるなんて誰が予想しただろうか……。3階の安い席のはじっこから見てたんだけど、ちゃんと花道ができてたのにまず驚いた。本気だ。本気で芝居やるんだ。構成も前半がが…

おのれナポレオン@東京芸術劇場中ホール

主役級の俳優が次々と出てくるこの豪華さ贅沢さと来たら……! 主演は野田秀樹なんだけど、天海祐希どーん! 内野聖陽どーん! 山本耕史どーん! って、なんかもうそれだけで充分お腹いっぱいになる感じ。舞台ではみんな完全にピンで主役になれる人たちですも…

祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹(KERAバージョン)

ケラさんがツイッターで「俺史上最長の上演時間」と呟いた瞬間にタイムラインが「ざわ……ざわ……」ってカイジみたいになりましたよね……。まあキャストの濃さと人数からしても大作になるだろうとは思いましたけど、上演時間が4時間10分て! 18時半に開演し…